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材 料:2〜3人前 |
お米(白米) 2合 にんじん 中4本 たまねぎ 1/2個 ブロック肉 1パック
サラダ油 適量 塩 適量 グラニュー糖1〜2g 水
★肉について★
羊肉か牛肉か鶏肉かは、各人の好みです。
一般には羊肉を使います。
豚肉はもちろん、NGです。
調理器具
炊飯ジャーの内釜 フライパン(テフロン加工が最適) フライパン用ふた
(ガラスふたが最適)
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@にんじんをきざむ
にんじんの皮をむいて斜めに薄切りにし、
それをさらに、縦に細くきざみます。
★注意!★
にんじんは、最後まで丁寧にきざんで下さい。
少し時間がかかる作業ですが、ポロの味は
にんじんを丁寧にきざんだ食感で決まります。
Aたまねぎを細かくきざむ
斜めにスライスした後、包丁できざみます。
Bお米を研いで水を張る
研いだお米は炊飯ジャーの内釜に入れ、
米2合分よりやや少なめに水を張ります。
※ポロで最も難しいのは、水加減。
その水加減を、炊飯ジャーの内釜で
はかってしまいます。
Cフライパンにサラダ油をひく
フライパン全体に、サラダ油が薄く広がる
くらいが目安です。
★注意!★
ポロは、私たち日本人が普段料理する炒め物
以上に、油をたっぷりと使います。
はじめて作る人は、油をけちらないで下さい。
Dブロック肉を炒める
フライパンを中火で熱したら、最初に
グラニュー糖を入れ、砂糖が完全に溶けたら
ブロック肉を入れ、十分に炒めます。
グラニュー糖がカラメルになって肉の表面で
こげるため、肉に色と香りがつきます。
Eにんじんとたまねぎを炒める
ブロック肉がきつね色になったら、にんじんと
たまねぎを加え、さらに炒めます。
にんじんがしなしなになるまで、しっかり
炒めます。
F塩を加える
十分いためたEに塩を加えます。
塩加減の目安は、「炒め物として食べるには、
これはけっこう塩辛すぎる」くらいが目安です。
Gブロック肉とにんじんを分ける
フライパンの火をとめ、中身をすべてとりだし、
ブロック肉とにんじんを別々に分けます。
Hフライパンに米と水を加える
フライパンに、@の米と水を加えます。
フライパン全体に、均一になるように入れます。
Iにんじんとたまねぎを加える
Hの上に、Gのにんじんとたまねぎを同様に
フライパン全体に、均一になるように入れます。
Jフライパンに火を入れ、ふたをする
中火でゆっくりと加熱し、水が「ぽこぽこ」と
沸騰しはじめたら、すぐに火を極弱火にし、
フライパンにふたをします。
★注意!★
水加減は、「これで大丈夫?本当焦げない?」と
誰でも不安になる位の微妙なものです。
しかし、2合の米を炊くのに最適な量の水を
すでに計っていますし、にんじんからは水分が
出ます。決して余分な水を加えないように。
Kフライパンを、極弱火で30分間加熱し続ける
ガラスぶただと中が見える安心感があります。
耳をすまし、水が沸騰する「ぶくぶく」という
音から、ご飯が炊けた「ふつふつ」という音に
変っていたら、火を止め、5分むらします。
お米に火が通って、焦げたり水っぽかったり
していなければ、成功です。
L炒めたブロック肉を刻む
肉は繊維にそって、ざくざくと刻んでおきます。
しかし、ブロックのままでも別に構いません。
Mもりつける
しゃもじで切るように混ぜると、にんじんが
細かくほぐれ、ご飯になじみます。
お皿にもりつけ、上に肉をのせます。
フライパンには少し「おこげ」ができています。
おかわりの時にどうぞ。
♪できあがり♪
★ポロについて
ポロはウイグル料理の代表格で、普段の食事はもちろん、
レストランでも定番メニュー。
結婚式やお祭りでも欠かせない料理です。
結婚式になると、ウイグルの女性たちはみんなで輪になって座り、
何百本ものにんじんを刻みます。
ウイグルには黄色いにんじんもあり、ポロは黄色いにんじんを使う
場合が多いです。
干し葡萄や卵を用いることもあります。
卵は、固ゆで卵を輪切りにスライスし、皿の周りにぐるりと並べる
スタイルになります。
干し葡萄は、にんじんを炒めた後に、米と一緒に蒸し煮にする
段階で入れます。
一方で、ポロは水加減や火加減が難しい料理。
そのためもあって、ウイグルの男たちにとって「僕の妻(や恋人)は
ポロを作る名人だよ!」は、おのろけの常套句になっています。
ポロはにんじんたっぷりの、最高のスタミナ料理。
にんじん嫌いのお子様にも大のおすすめです。
黄色いにんじんとマトン(羊の助骨)のポロ
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