北部にアルタイ(Altay)山脈、中部にテンリタグ(Tengritagh天山)山脈が横切っている。西南に
コルム(Qurum、中国語への音訳は崑崙)山脈とカラコルム(Qara Qurum)山脈があり、東南に
アルトゥン(ウイグル語でAltun“金”の意味)山脈がある。
アルタイ山脈とテンリタグ山脈の間にジュンガル盆地がある。ジュンガル盆地にはクルバン・トン
グット砂漠があり、石油資源が豊富である。
テンリタグ山脈の南はタリム盆地で、その中央はタクラマカン砂漠である。タクラマカンは世界
レベルで石油資源に恵まれた砂漠といえる。
テンリタグ山脈の東南、クムル(Qumul,中国語でハミ)も含めた土地に広がるのはトゥルパン
(Turpan、日本語では“トルファン”)盆地であり、石油と天然ガスが豊富である。テンリタグ山脈の
北側は肥沃で、年間平均降水量は250mm以上であり、耕地も草原もある。
テンリタグの南はオアシス・砂漠・高原などで、タリム盆地の年間降水量は100mm。トゥルパン
盆地の降水量はわずか15mmしかないのである。
1956年から、中国は多くの漢族をこの地に流入させた。
東トルキスタンの土地・草原・灌漑用水を奪い漢人にただで分け与えた。ウイグル人は郊外へと
追いやられた。降水量の少ないテンリタグの南側ではウイグル人口が多い。
|