ウイグル農民に対する国家テロ

   
        「綿畑のウイグル婦女」
        
この写真はカシュガルで、夫が強制労働(義務労働)に行かされたウイグル農民(婦女)が
        綿花の畑で働いている風景です。
             

 東トルキスタンでは、ウイグル農民は綿花のことを“政治作物”と言う。
中国共産党侵略者はウイグル農民を徐々に貧乏にしている。“新疆の安定”を守るために、綿花を“経済作物”と決め、ウイグル農民に強制的に植えさせている。毎年2月から“虫取り”(耕地に綿花の種を食う寄生虫がいるので、種を蒔く前に取っておくこと)を実施し、ウイグル農民から小学生に至るまで毎日一人当たり
数百〜1000以上の虫を取り、郷政府に渡さなければ罰金によって処罰する、との政策を実施している。綿花を植える畑に虫がいなければ、ウイグル農民や学生は家畜小屋などを掘って虫を取ることが多い。郷政府の幹部が虫の数を保証し、上司に報告しなければならないからだ。

毎年2月から11月までウイグル農民が一生懸命に働いても、綿花が出来れば決められた場所に運んで行き、当局に売らなければならない。綿花の価格や等級は共産党が一方的に決めている。10キロの綿花は7元〜50元の間で揺れていて、当局は都合のいい値段で“買う”のである。綿花の収入は“税金”、“灌漑用水代”、“幹部の収入”、“ビニールフィルム代”、“化学肥料代”、“教育基金”、“社会福利”などの名目で徴収され、農民の手元に残らず、郷綿花加工工場の会計のところに残る。ウイグル農民は“空数字”しか持って帰らないのである。

当局は「綿花を植えて、ウイグル農民を豊かにする」との陰謀政策を決め、秋の終わりに共産党の幹部が綿花のお金から1万元〜10万元までの賞金をもらっている。ウイグル農民は一年働いてもぎりぎりか、または赤字で家に帰る。綿花以外の作物や果物、野菜など収入になるものを植えると、共産党の幹部が取ってしまうし、罰金を科され、抵抗したウイグル人は逮捕され郷派出所(警察)の刑務所に拘禁される。だから、ウイグル農民は綿花のことを“政治作物”と呼んでいるのである。

ご存知の通り、今年侵略軍の大半を占める“生産建設兵団”に反政府抵抗が起こり、武装衝突まで起こっている。生産建設兵団の農業師団は肥沃な土地と灌漑用水を優先的に占有し、綿花を植えている。広い耕地を占めているため、綿花を取る労働力は不足している。その為、中国から労働力を勧誘する。今年8月末から北京政府は河南、四川、甘粛、寧夏などから60万人の漢族を東トルキスタンにある生産兵団の綿花を取ってもらうために呼びかけている。9月5日一日だけで、3台の列車は全て満席、座席も足りず、車両の廊下にまで溢れた漢族がウルムチ駅に着いた。生産兵団労働局と社会保障局は河南省労働局と11.7万人が東トルキスタンに来るように契約した。

北京政府は彼らに列車の割引切符を売った。綿花1キロあたり1元以上の支払いを約束し、綿花の収穫後、故郷に帰る3日間前には労費を全額必ず払うと約束した。

東トルキスタンのアクス地区に生産兵団の農業第一師団が駐在している。農業第一師団はアクス河とタリム河流域の両側の肥沃な土地を占領している。天山の北の綿花基地と南のアクス地区の師団の綿花基地に、中国から60万人の漢族が来て働いてもまだ人手は不足している。

9月の初めからカシュガル地区各県のウイグル農民はアクス地区(約500キロ)の兵団の綿花を取る手伝いするように政府命令が下された。当局はウイグル農民にアクスの兵団に行き綿花を取って、お金を儲けて生活レベルを高める、との宣伝をしている。

カシュガル地区のウイグル農民には自分達の畑、綿花、小麦の種蒔きがあるが、仕事を中断し家族を置いて、アクスに行き一ヶ月間兵団の漢族の綿花を取らなければならないのだ。ウイグル農民の宿泊、食事代は自己負担である。綿花を1キロ取れば、兵団が0.4元〜0.6元払うそうだ。ウイグル農民がアクスの兵団の綿花基地に行かなければ500元の罰金を科せられる。ウイグル農民がカシュガルから500キロ離れたアクスに行き、漢族の為に綿花を取り、宿泊、食事代などを自己負担したら、お金を儲けるどころか赤字で帰らなければならない。

中国からアクスや東トルキスタン北側の兵団の綿花基地に来た漢族労働者には綿花1キロあたり1元以上の労賃が支払われる。悪魔の中国政府は、ウイグル農民を強制的にアクスに派遣し、綿花1キロあたり0.4元〜0.6元しか払わない。カシュガル地区の共産党や政府幹部はウイグル農民の労賃の半分を搾取している。生産兵団の侵略者と地方政府の侵略者が共謀し、ウイグル民族の血を吸っているのだ。ウイグル農民は政治的圧迫、弾圧されるほか、徐々に貧乏になってきている。中国共産党侵略者はウイグル農民のほかに、90年代の半ばから東トルキスタンでウイグル大学生、専門学校、高校、中学の学生をも兵団の綿花基地の強制労働に派遣してきた。学生が綿花を取っても、労賃は払わない。強制労働を“民族団結”の試験として利用している。

ウイグル民族にとって、生産建設兵団の漢族も、各地区に流れてきた漢族も変りはない。漢族侵略者は東トルキスタンに非法的に来ているし、一人も東トルキスタン政府、国民の招待によって来た者はいない。全員侵略者である。侵略者を追い出して、東トルキスタンの独立を実現させなければ、ウイグルを始め、東トルキスタン国民は圧迫、弾圧などで絶滅されてしまう。

ウイグル太郎
東トルキスタン亡命政府
2005年9月19日 

生産建設兵団について大紀元通信社の8月31日の記事をご参考ください。
http://epochtimes.jp/jp/2005/08/html/d43188.html



           
             - 綿花取りに行く漢族 -

          東トルキスタンに綿花取りに行く漢族農民。蘭州駅にて。
 
  
 
 
 「看中国」
 
http://www.kanzhongguo.com/news/gb/articles/5/9/4/125905.html

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