ラビヤ・カディルがノーベル平和賞の候補者に推薦された

  ラビヤ・カディル女史は1946年11月15日東トルキスタンのアルタイ地区で生まれ、1962年親と一緒にアクス地区に移住した。

 

1982年に3千元(約4万5千円)を元手に商売を始め、1987年には東トルキスタンの首都ウルムチにラビヤビルを建て、中国で七番目の富豪になった。1993年には全国政治協商委員を務め、1995年には中国女性を代表して北京で行われた国連女性会議に参加した。しかし、1999年8月に米国で東トルキスタンの独立運動を行っている夫に新聞の切り抜きを送ろうとしたことが「国家機密漏洩に当たる」として逮捕された。2000年3月、ウイグル自治区のウルムチ市中級法院で懲役8年を言い渡された。
 2005年3月に釈放され、北京の米国大使館経由で米国に亡命した。2004年にはまだ収監中の身でありながら、ノルウェイのラフト人権賞を受賞している。

 2006年9月11日にスウェーデン議会議員アネリー・エノクソン氏(Annelie Enochson)は、米国VOAの取材で、ノーベル賞の選考委員会に、米国に脱出したラビヤ・カディル女史を次期ノーベル平和賞の候補者に推薦したことを明らかにした。

 エノクソン議員は推薦の理由について、「新疆自治区には約800万人のウィグル民族がいる。彼らは民族の伝統や、文化と宗教を守るために奮闘し続けている。ラビヤ氏は彼らの母のような存在だ。800万人からなるウィグル族が平和を求める活動をする上で、彼女をスポークスマンとすることは、非常に重要である」と説明した。
 
 これに対し、ラビヤ・カディル女史は「とてもうれしく思う。ぜひ受賞したい」、「ウイグル民族の問題が平和的に解決することを希望する」、「全世界の自由を求める人々が皆平和的な方法で各自の問題を解決できることを願っている」とコメントした。
 
 独裁、テロ国家の被害者であるラビヤ・カディル女史の受賞に対して中国外交部の秦剛・報道官は一方的に9月12日行われた定例記者会見で「ラビヤ・カディール氏は東トルキスタン独立運動を行っているテロリストであり、中国の平和と安定を脅かしている」、「ラビヤ・カディール氏のノミネートはノーベル平和賞の精神に反している」と反発している。 参考リンク:大紀元日本9月14日
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/09/html/d52981.html

中国情報局9月14日:
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0914&f=national_0914_002.shtml

アメリカの自由アジアラジオ10月2日
http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/2006/10/02/rabiye-nobel/


 中国共産党は1949年8月27日旧ソ連共産党の協力で「連合国家テロ計画」を立てた:北京で共産党幹部と会談せよとの名目で、東トルキスタンから共和国のリーダらをおびき寄せ、ソ連に誘拐し、モスクワの国家安全委員会の刑務所で殺害してしまった。こうしてリーダを一網打尽にして、いとも簡単に東トルキスタン共和国の主権を掌握した。


 その後、最初は「中国国民党の残党を掃討してから帰る」、と東トルキスタン国民を騙して東トルキスタン内に侵入し、今に至るまで居座っている。国内の川の流域や森林地帯などの豊かで住み良い地域からウイグル人を追い出し、漢族移民を流入させ、漢族がこの土地の主であるという既成事実を作ろうとしている。


 世界を騙す「ウイグル自治区」という美名のもと、自治など与えず、今も東トルキスタン人を弾圧し続けている。


 その侵略、テロを隠しながらウイグル人を殺し、反対したウイグル人をまた弾圧し、時代に合わせて「テロとの戦い」などといって、弾圧を正当化しようと必死になってきたのである。

 1980年代以降は、東トルキスタンの資源を盗み、そして軍事と豊かな沿岸地域に投資し、一部の中国人の生活を豊かにしてきた。東トルキスタンで採掘される石油は一滴さえ地元に落ちることはなく、すべて上海などに送られているのである。
 そうやって私たちの祖国を散々利用すると同時に、計画生育という国家テロで1000万人の私たちの赤ん坊を殺害してしまったのである。侵略と民族弾圧に反対したウイグル人を「政治犯」として逮捕し、刑務所で拷問している。

 今では、国内はもちろん、海外に逃げ出したウイグル人も国内と同じように支配しようとしている。ウイグル人をかばってきた国には経済援助と引き替えに、ウイグル人を逮捕させ、引き渡させ、殺害している。世界を中国共産党の指導下におこうと必死になっている。うそでも、捏造でも、なんでもでっち上げ、自らの野望を実現させようとしている。
 北京テロ集団に不利なことはすべて非難し、隠し、弾圧し、反対者に証拠も根拠もない罪を貼り付け、自らを国内外で天使に見せかけようとしている。
 
 ラビヤ女史を逮捕したこと自体が国家テロなのである。少数民族の一人の女性を、百万人の侵略軍、生物武器、核兵器を含め近代的武装された軍隊を持つ北京当局がなぜ恐れて逮捕するのか。中国共産党政権こそ泥棒であり、国際テロリストであり、侵略者であるからだ。東トルキスタンでは「泥棒は赤ん坊のなき声も恐れる」ということわざがあるが、北京政府は侵略者であるからこそ、これほどまでにひとりの女性に敏感になっているのである。。
 ラビヤ女史は解放された後、アメリカや欧州で人権活動をし、中国の犯罪を自由世界に公開することに成功してきた。

 ラビヤ・カディル女史がいくら活動しても、東トルキスタンにやってきた中国侵略軍が減る訳でもないし、共産党政権が軟化し、東トルキスタン国民に人権や民主や自由を与える訳ではない。

 私は決して幻想は抱いていない。ウイグル女性がノーベル平和賞を受賞したとしても、中国の弾圧の正当化とうそが否定され、彼らの感情が害されるぐらいの結果しか生まないだろう。中国は大きな損するわけでもない。このテロ政権の面の皮が薄くなることはない。ウイグル人の絶望は深い。彼女がノーベル平和賞を受賞するのが悪いとは思わないが、それで状況が劇的に変わるとも思えないのである。

 問題は中国テロ国家は国連常任理事国であることや、近代有数の経済成長をしているように見えるという見せかけの事実を悪用し、全力で東トルキスタン侵略とその後の犯罪を隠し、東トルキスタン国民を民族として「合法的に」消滅し、東トルキスタンの土地を中国の土地にし、中央アジア侵略を続けようとしていることである。世界がラビヤ・カディル女史にノーベル平和賞を与えて、中国の犯罪を非難するという彼女の行動を正当化するというなら、もっと中国のやっていることを直接非難し、中国がやっているレベルに合わせてこの国を扱っていただきたい。つまり、中国にふさわしくない資格は剥奪してもいいということだ。中国を国際社会の大国と見なすことも、オリンピックを開催させることも、とんでもないことである。

 ラビヤ・カディル女史の受賞を推薦したノルウェーなどに圧力をかけるのは中国外交部や中国外交官の日常の仕事である。彼らはすでに自らがテロでありながら周りの国や民族を非難したり、自分の犯罪を正当化しようとすることに、ある程度成功してきているのである。
 
 正義とは安いものではない。命や財産や目の前の利益を犠牲にしても守るべきものである。東トルキスタン国民は最後の一人が残るまで侵略者と戦う。平和の敵である中国侵略者と戦う。中国侵略者を一人も残さず東トルキスタンから追い出す。これこそ東トルキスタン国民の最高の幸せである。

 ウイグル人はノーベル平和賞を与えられても、救われるわけではないということは、国際社会に決して忘れないでいただきたい。
 

ウイグル太郎

2006年10月5日

 



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