内モンゴルの2つのウェブサイトが「分離主義的内容」のために閉鎖



国境なき記者団 2005103

http://www.rsf.org/rubrique.php3?id_rubrique=20

 

内モンゴルの2つのウェブサイトwww.ehoron.com(エヘオロン=祖国)と
www.monhgal.com(ムンフガル=永久の炎)が9月26日に閉鎖されたのは「分離
主義的内容をホスティングした」ためであると伝えられるが、文化的マイノリティの
言論を封鎖するため中国政府が決定を下した結果であると、国境なき記者団が
本日発表した。

 「モンゴル、チベット、ウイグル人たちの表現の自由は、いまだに他の中国人よ
り制限を受けている」と、報道の自由を守る団体は語る。「これらのマイノリティ
は、政治とほとんど関係のない話題についてさえ自己表現すると、すぐに検閲さ
れ修正されるのである。
ウェブサイトやフォーラムは、中国のいたるところで注意深くモニターされ、反政府
的な兆候が現れるとすぐに禁止措置がとられる」

エヘオロン・サイトは、2004年9月にモンゴル人学生によって立ち上げられ、2004
年3月に閉鎖されたwww.nutuge.com(ノタグ=故郷)からの「インターネット難民」
1300人のモンゴル人学生にとって表現の場となっていた。Ehoron.comにはフォ
ーラムもあったが、人権、政治、宗教にはふれず、内モンゴルに影響ある様々な
話題をカバーしていたにすぎなかった。

フォーラムの管理者は同サイトが分離主義的内容を掲示しため閉鎖されたとする
地方当局の説明を語っていると、南モンゴル人権情報センター(このサイトには中
国内からはアクセスできない)は引用しているが、明らかにチンギス・ハーンを豚
鼻のネズミとして描いた中国のテレビアニメを批判したメッセージがフォーラムに
現れたことを言及しているのである。

一方のムンフガル・サイトは、ムンフガル法律事務所のウェブサイトである。同サ
イトは、インターネットユーザーに上のテレビアニメについて中国当局に抗議の手
紙を書くことをすすめ、また、そのプロデューサーと配給元を提訴するための証拠
集めをユーザーに提案しているとの理由で閉鎖された。サイトでは、国に対して
法的な問題を抱えている内モンゴルの住民にあらゆる法的サポートをすると提案
していたが、9月26日急にアクセスできなくなった。ユーザーがアクセスしようとす
ると、中国情報省サイトに入ってしまう。同サイトは、昨日から再びアクセス可能
になったが、「分離主義的な情報を掲示しない」との条件付きである。

モンゴル人だけが、北京の検閲を受けているわけではない。中国政府は
www.uhrp.orgやwww.uyghuramerican.orgなど新疆のウイグル人によって運営さ
れる多くのサイトへのアクセスをも妨害している。



「南モンゴル人権情報センター」
Southern Mongolian Human Rights Infomation Center(SMHRIC)








- 関連情報 -


中国、情報サイトを強制閉鎖」
http://www.epochtimes.jp/jp/2005/10/html/d77563.html

−中国のインターネット検閲の実態 -

「ネットカフェまでほぼ完全検閲体制を敷く中国 - アムネスティ調べ」
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/01/29/011.html

国境なき記者団がヤフーとグーグルを非難「中国のインターネット検閲に加担している」
http://www.tibethouse.jp/news_release/2004/040724_google_yahoo.html

「国境なき記者団」:中国新華社、世界最大のプロパガンダ通信社」
http://www.epochtimes.jp/jp/2005/10/html/d64868.html

「中国ネット事情:アクセス不能の語彙千件以上」
http://www.epochtimes.jp/jp/2005/09/html/d96722.html



                       


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送